メモ帳

ただの物置

マンチェスターユナイテッド戦を終えて

チェルシーファン、並びにユナイテッドファン閲覧非推奨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今はチェルシーvsユナイテッドの一戦を終えてから3時間ほど経った明け方であるが、先の試合が私個人として非常に残念でならなかったため、文章として残しておく。

 

 

 

モラタの美しいゴールで1-0で快勝したこのゲームは、チェルシーを応援する身としては手放しで喜ぶのが本来のはずである。

実際、カンテが復帰したチームのパフォーマンス内は今シーズン随一の出来と絶賛しても過言ではなかった。そんな素晴らしいはずだった90分で気持ちが晴れないのは何故であろうか。

 

 

結論から入ると、あまりにユナイテッドが、そしてモウリーニョが、不甲斐なかったからに尽きた。

世界中のサッカーファンが注目するようなビックカードが、降格圏を争う中堅クラブと戦っているように思えたのだ。かつてのスペシャルワンはあまりに無策だった。

 

 

はっきり言って私はこのゲームを本当に心待ちにしていた。

いつものユナイテッド戦ではない。

モウリーニョスタンフォードブリッジの凱旋、それも2年目のモウリーニョ、低迷していたクラブを見事に立て直し赤い悪魔の復活といったところか。名前負けのない、非常に質の高い試合が観れると思っていた。

ところが、だ。内容はチェルシーの完勝、いや、圧勝と言って良かっただろう。1-0のスコア以上に差は歴然だった。ルカクを筆頭にした攻撃陣は決定機を全く作れず、終盤にパワープレイでかろうじてゴールに迫るのが精一杯。対するモラタとアザールは何度もデヘアを脅かした。

 

 

そもそもの話だが、今シーズンはチェルシーの試合を観るモチベーションがかつてないほど低い現状になってしまっている。

CLはベスト8、運が良くてベスト4が良いところだろう。プレミア連覇も現実的ではない。しかしながらCLグループリーグは突破出来るだろうし、プレミアも恐らくトップ4はそう難しくない。なんとも応援のしがいがないことだろう。

目標が無いから興味関心は試合内容に重きがいく。極端に言えば負けようが面白い試合をしてくれば満足なのだ。去年から変化の少ないチームをただ漠然と見ている中で今日は久しぶりにわくわくする試合、のはずだった。それだけに一方的な展開は非常に残念で、正直シラけた。

 

似たようなチーム状況は以前にもあった。モウリーニョ2期政権初年度の13/14シーズンだ。土台作りに費やしたその1年はそれでも楽しかった。混乱していたチームが修復して一歩ずつ前へ歩いていく姿がしっかり見えたからだ。

しかし今やっているのは昨シーズンの焼き直し。コンテは良くも悪くも保守的で、去年成功したチームを大きく変えることはしばらくはないだろう。コンテのCL再挑戦という題目はあるにはあるが、そんなことは他のチームでやっていただきたい。少なくともチェルシーというクラブはCL出場して間もない新興チームでも、CLに出ることが目的のなんちゃってビッククラブでもないはずだ。リーグでもCLでも勝ちに行く、そんなチーム作りを観たいのが私の願いだ。

その点ではコンテの采配にも残念な点があった。66分のリュディガーの選手交代である。試合展開を見ればチェルシーが圧倒に攻め立てており、ユナイテッドのチャンスは無いに等しかった。その中で、まだ30分近く残して守備固めの交代策。相手が相手なので分からないことはないが、あの流れならば2点目を取りに行って欲しかった。この監督じゃCLは取れないな、と改めて感じてしまった瞬間だった。

 

 

 

最後の理由として、ユナイテッドの惨状でシティを止められるチームが存在しないことが明らかになってしまったことも言及しておこう。これで今シーズンのプレミアリーグがほぼ決まってしまった。優勝はシティ。ユナイテッドとスパーズとチェルシーでCL圏を争う形だろう。まだ11月に入ったばかり故にこれから何が起こるかは分からないが、順当に行けば間違いないだろう。十数年間高い競争力を維持してきたプレミアも一強の流れとなってしまった。これまた観戦モチベーションが下がる一因となるのが辛いところだ。

幸いに、先立って行われたシティvsアーセナルは非常に面白いゲームだった。他にもスパーズも内容の濃いゲームをしている。PSGにも注目したい。それ以外にも何か嬉しい誤算が、特にロンドンの青いチームに降ってくれることを期待して、さて、今シーズンはどれだけの名試合を堪能できるであろうか。

シティ戦に関してつらつらと

1.まえがき

 先日のシティ戦、ペップが用意してきた3-5-2対策が面白かったのでちょっと考察。

 

2.フォーメーション

 さて、話を始める前にまず欠かせないのがシステムである。キックオフ直後は4-3-3に見えたシティの並びはボールを保持すると一変、左サイドバックの位置にいたデルフが上がっていきフェルナンジーニョと並ぶ。そこまでなら昨シーズンから見慣れたWMだが、デルフはその後大きく左に開く。デブライネもはじめこそ中央に陣取っていたがボールが右へ展開されると大きく右ワイドに開いた。シルバは高めの位置を取っているので中盤はちょうどダイヤモンドのような形になり、実質3-3-1-3のフォーメーションになっていた。(Fig.1)

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 Fig.1 シティの基本フォーメーション

 

3.ビルドアップについて

 それでは実際のボール運びについて見てみる。まずは起点となる最終ラインでのビルドアップだが、これは3CBとピポーテで菱形を作るのが基本。これは昨シーズンのポチェッティーノスパーズと同じアプローチだが、3トップ、2トップどの相手へも数的有利を作れる。更にトップ下を置かないコンテに対して構造上ピポーテが浮くため故に非常に効果的と言える。両ウイングは左右に高い位置を取って相手WBをピン止め。中盤はダイヤモンドの左右頂点の部分が特徴。左CBがボールを保持したときは左インサイドハーフが、右CBが保持したときは右インサイドハーフタッチライン際まで大きく開く。敵WBはウイングがピン止めしているので、必然的に敵インサイドハーフがチェックに行くことになる。(Fig.2)

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Fig.2 シティのビルドアップ概略図

 

 こうして意図的に選手を釣り出すことで相手守備をズラし、より多くのパスコース、スペースを作り出していた。例えばFIg.2ではカンテを釣り出したことで最も危険なシルバへのパスコースが空いてしまっている。このゲームでのシルバはチームの中で唯一自由を与えられていて、スペースの見つけ方、ボールの受け方、絶妙だった。ウイング&インサイドハーフと共に三角形を形成したり、チームメイトのポジショニングの支持役も担っていたり、まさにチームの心臓として素晴らしい活躍だった。

 

4.ハイプレス

 敵陣での守備はマンマークでのハイプレスである。Fig.3はゴールキックからリュディガーへボールが渡った時の図であるが、スリーセンターとスリーバックにはぴったりマンマークでついている。WBにマークはいないが、スターリングがパスコースを切りながら圧力をかけることでカバーしている。仮にWBにボールが渡ればサイドに追いやってスローインへ逃げれば良いし、アスピとマルコスは元々独りでどうにか打開できる選手じゃない計算もあったかもしれない。

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 Fig.3 ハイプレス時のマンマーク

 

 ハイプレスをかけるときもシステムは3-3-1-3のまま、自陣で守るときは4-1-4-1に変更、両ウイングが戻ってサイドをケアしていた。

 

5.実例

 このシステムアプローチで完璧に崩されたシーンが65分にあった。幸いに事なきをえたが、この攻撃こそが試合前プランの体現であったはずだ。文章だけでは上手く説明出来そうもないのでFig.4にも示したが、あまりにもきれいな崩しだったので是非動画で見てほしい。

 エデルソンのスローからなので4バックの状態がスタートポジション。ボールを動かしていくうちにチェルシーの中盤スライドが間に合わず、外へ開くデブライネをケーヒルが捕まえに行く。それを逃さずにウォーカーが空いたケーヒル裏へロングスルーパス、マルコスとの競走に勝ったスターリングがマイナスの折り返し、バイタルに侵入してきたシルバがシュート、という流れだった。

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Fig.4 65分の崩し

 

6.雑感

 私は前々から3バックだけではなく4バックとの併用がより望ましいと感じてきたが、この試合でその思いは更に強くなった。というのは、相手のスリートップをファイブバックで見ている時間が多かったからだ。ディフェンスは相手フォワードと相対して1枚余る人数がベストで、+2を作ってしまうと、別のポジションがきつくなってしまう。

 この試合でチェルシーが採用した5-3-2は堅牢この上なく、アンカーの位置に守備意識の強い選手を置けたのならば守り抜ける可能性は高かったと思う。複数の形を使い分けることが出来ればもう一つ上のレベルへ行けるだろう。そうすればCL上位進出も見えてくる。

 リーグ優勝ももちろん嬉しかったが、CLで勝ててこそメガクラブだと思っている。緊張と興奮の一生忘れられないような試合が待ち遠しくてたまらない。

ICC バイエルンミュンヘン戦、採点

7/25 シンガポールでのICCバイエルン戦。17/18プレシーズンマッチ3試合目となります。

 

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チェルシー 2 - 3 バイエルン

得点者

ラフィーニャ(6分)

ミュラー(12分、27分)

 マルコスアロンソ(45分)

バチュアイ(85分)

 

【総評】

中国でのアーセナル戦より中2日。その間に移動、プレシーズンならではのハードトレーニングをこなしていた為、ほとんどの選手が身体を重そうにしたいた。チェルシーより1週間以上前に始動していたバイエルンとの仕上がりの差は歴然で、スコア以上の差を感じた。

怪我人や合流前の選手が多く、試せた新戦力はクリステンセン、モラタ、ボガ、トモリのみ、とプレシーズンマッチとしては少々物足りない試合となってしまった。

 

 

 

 

【個別採点】

クルトワ 5.5
失点は3つともノーチャンス。キックの精度は反省して欲しい。

 

アスピリクエタ 6.0
リベリーに手を焼いていたが試合全体としては悪くなかった。

 

クリステンセン 5.0
CB間の連携不足や戦術を落とし込まれていないのか、ビビりながらプレーしていたように見えた。これからどう適応していくのか期待したい。

 

ケーヒル 4.5
この試合のワースト。
下がるだけの守備だとCLクラスはこじ開けてくる。今のままではCB2枚の起用も難しい。
正キャプテンに内定しているのだからがんばってほしい。

 

モーゼス 6.0
絶えずアップダウンを繰り返し役割を全うした。後半は左に移り存在感を見せた。

 

マルコスアロンソ 6.0
疲労の影響か前半はゴールシーン以外見せ場を作れず。
後半もコマンのスピードで振り切られていた。

 

セスク 4.5
ケーヒルと並んでのワースト。
守備が軽すぎるしバイタルを簡単に空けるのでボランチで使うのはリスクが高すぎる。
プロフェッショナルにトレーニングに励んでいるはずなのにまったく守備が上手くならないのは何でなんだろう。

 

カンテ 6.0
らしいボール奪取も何度かあったが、やはりいつものような軽やかさはなかった。

 

ウィリアン5.5
ドリブルでチームを引っ張るも決定機を作るには至らず。もう1歩上のアイデアが欲しい。

 

ボガ 5.5
ドリブルのキレ随所は見えたがプレミアでやるにはまだ厳しいかな。残すのかレンタルかは分からないけど、出すならチャンピオンシップが良さそう。

 

バチュアイ6.5
PSM3試合連続ゴールと結果を出した。ポストプレーや駆け引き、動き自体は良かったが、もう少し1つ1つ丁寧にプレーしてくれると尚良し。

 

ルイス 6.5
クリステンセンに代わり経験の差を見せつけた。レバンドフスキとのマッチアップが見れなかったのは残念。

 

モラタ 6.0
シンガボールからの合流ということで他の選手に比べたら疲労は少なかったはず。
技術の高さとスピードは前評判通り、次は決定力の高さを見せつけて欲しい。

 

トモリ 6.0

エドゥアルド 6.0
パシャリッチ 採点なし
ベイカー 採点なし

 

コスタとモラタとルカク

  FWの補強について私はルカクよりモラタと言い続けて来た。より戦術理解度が高い、プレーに幅がある、守備にも走る、コンテが望みコンテの元でプレーしていた、などなど″モラタ推し″の理由はあるが、1番の理由は

 

コスタと共存するならモラタ

 

この確信があったからだ。

 

   さて昨日のEveningStandardの記事だが、コスタはロンドンの生活に不満なのだという。ブラジルで育ちスペインで愛された彼には雨模様の灰色な空は憂鬱なのであろうか。理由はどうあれコスタの退団は現実的なものになりつつあるのであろう。

 

  コスタの穴埋めでモラタを取って来たとす仮定しよう。彼にワントップの大役が務まるだうかと聞かれれば私は難しいと答える。セリエやリーガで左右に逃げる嫌いのある選手がプレミアのCBとフィジカルバトルをこなせるはずが無いのだ。

 

  CLの舞台でならモラタの秀逸な動きは大きな武器ではあるが、まずはリーグを考えるべきなのはプレミアの悲しい運命。引いて固めるチームに落とす爆弾はモラタの鋭さにルカクの破壊力が勝る。

 

  編成の面でもホームグロウンルカクは都合が良く、大々的な復帰が実現すればユニフォームも売れるだろう。新エースとして迎え入れられればチェルシーファンを公言しているルカクだ、モチベーションも非常に高くチームに馴染めるはずだ。獲得リストの最重要プランなのも納得がいく。理想的な補強になる。

 

  ドログバが去って以来、チェルシーのフォワードは砂上楼閣となっている。ルカクがロンドンのブルーに再び袖を通してくれることになれば、是非ともかつての大エースと同じ11番を背負ってほしい。そして新しい″キング″として君臨してくれることを願うばかりである。

 

 

引越

前ブログ:メモ帳(

https://knmr724.wordpress.com/

2016/9/6 ~ 2016/12/24

 

記事一覧

・【野球】打撃指標の相関関係を調べてみた(

https://knmr724.wordpress.com/2016/12/24/%E3%80%90%E9%87%8E%E7%90%83%E3%80%91%E6%89%93%E6%92%83%E6%8C%87%E6%A8%99%E3%81%AE%E7%9B%B8%E9%96%A2%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%82%92%E8%AA%BF%E3%81%B9%E3%81%9F%E3%81%BF%E3%81%9F/

・16/17 冬移籍 予想&希望(

https://knmr724.wordpress.com/2016/11/25/1617-%E5%86%AC%E7%A7%BB%E7%B1%8D-%E4%BA%88%E6%83%B3%EF%BC%86%E5%B8%8C%E6%9C%9B/

・PL10節 Everton-WestHam(

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