メモ帳

ただの物置

シティ戦に関してつらつらと

1.まえがき

 先日のシティ戦、ペップが用意してきた3-5-2対策が面白かったのでちょっと考察。

 

2.フォーメーション

 さて、話を始める前にまず欠かせないのがシステムである。キックオフ直後は4-3-3に見えたシティの並びはボールを保持すると一変、左サイドバックの位置にいたデルフが上がっていきフェルナンジーニョと並ぶ。そこまでなら昨シーズンから見慣れたWMだが、デルフはその後大きく左に開く。デブライネもはじめこそ中央に陣取っていたがボールが右へ展開されると大きく右ワイドに開いた。シルバは高めの位置を取っているので中盤はちょうどダイヤモンドのような形になり、実質3-3-1-3のフォーメーションになっていた。(Fig.1)

f:id:knmr724:20171003002555p:plain

 Fig.1 シティの基本フォーメーション

 

3.ビルドアップについて

 それでは実際のボール運びについて見てみる。まずは起点となる最終ラインでのビルドアップだが、これは3CBとピポーテで菱形を作るのが基本。これは昨シーズンのポチェッティーノスパーズと同じアプローチだが、3トップ、2トップどの相手へも数的有利を作れる。更にトップ下を置かないコンテに対して構造上ピポーテが浮くため故に非常に効果的と言える。両ウイングは左右に高い位置を取って相手WBをピン止め。中盤はダイヤモンドの左右頂点の部分が特徴。左CBがボールを保持したときは左インサイドハーフが、右CBが保持したときは右インサイドハーフタッチライン際まで大きく開く。敵WBはウイングがピン止めしているので、必然的に敵インサイドハーフがチェックに行くことになる。(Fig.2)

f:id:knmr724:20171003002646p:plain

Fig.2 シティのビルドアップ概略図

 

 こうして意図的に選手を釣り出すことで相手守備をズラし、より多くのパスコース、スペースを作り出していた。例えばFIg.2ではカンテを釣り出したことで最も危険なシルバへのパスコースが空いてしまっている。このゲームでのシルバはチームの中で唯一自由を与えられていて、スペースの見つけ方、ボールの受け方、絶妙だった。ウイング&インサイドハーフと共に三角形を形成したり、チームメイトのポジショニングの支持役も担っていたり、まさにチームの心臓として素晴らしい活躍だった。

 

4.ハイプレス

 敵陣での守備はマンマークでのハイプレスである。Fig.3はゴールキックからリュディガーへボールが渡った時の図であるが、スリーセンターとスリーバックにはぴったりマンマークでついている。WBにマークはいないが、スターリングがパスコースを切りながら圧力をかけることでカバーしている。仮にWBにボールが渡ればサイドに追いやってスローインへ逃げれば良いし、アスピとマルコスは元々独りでどうにか打開できる選手じゃない計算もあったかもしれない。

f:id:knmr724:20171003002740p:plain

 Fig.3 ハイプレス時のマンマーク

 

 ハイプレスをかけるときもシステムは3-3-1-3のまま、自陣で守るときは4-1-4-1に変更、両ウイングが戻ってサイドをケアしていた。

 

5.実例

 このシステムアプローチで完璧に崩されたシーンが65分にあった。幸いに事なきをえたが、この攻撃こそが試合前プランの体現であったはずだ。文章だけでは上手く説明出来そうもないのでFig.4にも示したが、あまりにもきれいな崩しだったので是非動画で見てほしい。

 エデルソンのスローからなので4バックの状態がスタートポジション。ボールを動かしていくうちにチェルシーの中盤スライドが間に合わず、外へ開くデブライネをケーヒルが捕まえに行く。それを逃さずにウォーカーが空いたケーヒル裏へロングスルーパス、マルコスとの競走に勝ったスターリングがマイナスの折り返し、バイタルに侵入してきたシルバがシュート、という流れだった。

f:id:knmr724:20171003021402j:plain

Fig.4 65分の崩し

 

6.雑感

 私は前々から3バックだけではなく4バックとの併用がより望ましいと感じてきたが、この試合でその思いは更に強くなった。というのは、相手のスリートップをファイブバックで見ている時間が多かったからだ。ディフェンスは相手フォワードと相対して1枚余る人数がベストで、+2を作ってしまうと、別のポジションがきつくなってしまう。

 この試合でチェルシーが採用した5-3-2は堅牢この上なく、アンカーの位置に守備意識の強い選手を置けたのならば守り抜ける可能性は高かったと思う。複数の形を使い分けることが出来ればもう一つ上のレベルへ行けるだろう。そうすればCL上位進出も見えてくる。

 リーグ優勝ももちろん嬉しかったが、CLで勝ててこそメガクラブだと思っている。緊張と興奮の一生忘れられないような試合が待ち遠しくてたまらない。

ICC バイエルンミュンヘン戦、採点

7/25 シンガポールでのICCバイエルン戦。17/18プレシーズンマッチ3試合目となります。

 

f:id:knmr724:20170727025328j:image

 

チェルシー 2 - 3 バイエルン

得点者

ラフィーニャ(6分)

ミュラー(12分、27分)

 マルコスアロンソ(45分)

バチュアイ(85分)

 

【総評】

中国でのアーセナル戦より中2日。その間に移動、プレシーズンならではのハードトレーニングをこなしていた為、ほとんどの選手が身体を重そうにしたいた。チェルシーより1週間以上前に始動していたバイエルンとの仕上がりの差は歴然で、スコア以上の差を感じた。

怪我人や合流前の選手が多く、試せた新戦力はクリステンセン、モラタ、ボガ、トモリのみ、とプレシーズンマッチとしては少々物足りない試合となってしまった。

 

 

 

 

【個別採点】

クルトワ 5.5
失点は3つともノーチャンス。キックの精度は反省して欲しい。

 

アスピリクエタ 6.0
リベリーに手を焼いていたが試合全体としては悪くなかった。

 

クリステンセン 5.0
CB間の連携不足や戦術を落とし込まれていないのか、ビビりながらプレーしていたように見えた。これからどう適応していくのか期待したい。

 

ケーヒル 4.5
この試合のワースト。
下がるだけの守備だとCLクラスはこじ開けてくる。今のままではCB2枚の起用も難しい。
正キャプテンに内定しているのだからがんばってほしい。

 

モーゼス 6.0
絶えずアップダウンを繰り返し役割を全うした。後半は左に移り存在感を見せた。

 

マルコスアロンソ 6.0
疲労の影響か前半はゴールシーン以外見せ場を作れず。
後半もコマンのスピードで振り切られていた。

 

セスク 4.5
ケーヒルと並んでのワースト。
守備が軽すぎるしバイタルを簡単に空けるのでボランチで使うのはリスクが高すぎる。
プロフェッショナルにトレーニングに励んでいるはずなのにまったく守備が上手くならないのは何でなんだろう。

 

カンテ 6.0
らしいボール奪取も何度かあったが、やはりいつものような軽やかさはなかった。

 

ウィリアン5.5
ドリブルでチームを引っ張るも決定機を作るには至らず。もう1歩上のアイデアが欲しい。

 

ボガ 5.5
ドリブルのキレ随所は見えたがプレミアでやるにはまだ厳しいかな。残すのかレンタルかは分からないけど、出すならチャンピオンシップが良さそう。

 

バチュアイ6.5
PSM3試合連続ゴールと結果を出した。ポストプレーや駆け引き、動き自体は良かったが、もう少し1つ1つ丁寧にプレーしてくれると尚良し。

 

ルイス 6.5
クリステンセンに代わり経験の差を見せつけた。レバンドフスキとのマッチアップが見れなかったのは残念。

 

モラタ 6.0
シンガボールからの合流ということで他の選手に比べたら疲労は少なかったはず。
技術の高さとスピードは前評判通り、次は決定力の高さを見せつけて欲しい。

 

トモリ 6.0

エドゥアルド 6.0
パシャリッチ 採点なし
ベイカー 採点なし

 

コスタとモラタとルカク

  FWの補強について私はルカクよりモラタと言い続けて来た。より戦術理解度が高い、プレーに幅がある、守備にも走る、コンテが望みコンテの元でプレーしていた、などなど″モラタ推し″の理由はあるが、1番の理由は

 

コスタと共存するならモラタ

 

この確信があったからだ。

 

   さて昨日のEveningStandardの記事だが、コスタはロンドンの生活に不満なのだという。ブラジルで育ちスペインで愛された彼には雨模様の灰色な空は憂鬱なのであろうか。理由はどうあれコスタの退団は現実的なものになりつつあるのであろう。

 

  コスタの穴埋めでモラタを取って来たとす仮定しよう。彼にワントップの大役が務まるだうかと聞かれれば私は難しいと答える。セリエやリーガで左右に逃げる嫌いのある選手がプレミアのCBとフィジカルバトルをこなせるはずが無いのだ。

 

  CLの舞台でならモラタの秀逸な動きは大きな武器ではあるが、まずはリーグを考えるべきなのはプレミアの悲しい運命。引いて固めるチームに落とす爆弾はモラタの鋭さにルカクの破壊力が勝る。

 

  編成の面でもホームグロウンルカクは都合が良く、大々的な復帰が実現すればユニフォームも売れるだろう。新エースとして迎え入れられればチェルシーファンを公言しているルカクだ、モチベーションも非常に高くチームに馴染めるはずだ。獲得リストの最重要プランなのも納得がいく。理想的な補強になる。

 

  ドログバが去って以来、チェルシーのフォワードは砂上楼閣となっている。ルカクがロンドンのブルーに再び袖を通してくれることになれば、是非ともかつての大エースと同じ11番を背負ってほしい。そして新しい″キング″として君臨してくれることを願うばかりである。

 

 

引越

前ブログ:メモ帳(

https://knmr724.wordpress.com/

2016/9/6 ~ 2016/12/24

 

記事一覧

・【野球】打撃指標の相関関係を調べてみた(

https://knmr724.wordpress.com/2016/12/24/%E3%80%90%E9%87%8E%E7%90%83%E3%80%91%E6%89%93%E6%92%83%E6%8C%87%E6%A8%99%E3%81%AE%E7%9B%B8%E9%96%A2%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%82%92%E8%AA%BF%E3%81%B9%E3%81%9F%E3%81%BF%E3%81%9F/

・16/17 冬移籍 予想&希望(

https://knmr724.wordpress.com/2016/11/25/1617-%E5%86%AC%E7%A7%BB%E7%B1%8D-%E4%BA%88%E6%83%B3%EF%BC%86%E5%B8%8C%E6%9C%9B/

・PL10節 Everton-WestHam(

https://knmr724.wordpress.com/2016/11/01/pl10%E7%AF%80-everton-westham/

 

その他